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2. 大学入試の二次試験での英語はどう変わるか

2020年度入試からセンター試験が共通試験へと変わるが、その共通試験から科目としての英語が排除される。 これに伴って, 大学側は、受験生に、英語の試験に代わってTOEFLやIELTSなどの業者テストのスコアを提出させてその英語力を判定し、更に本試験 (二次試験)で受験生の英語での思考力を判定するようになる。 それでは、この共通試験からの科目としての英語排除によって、大学の本試験 (二次試験)では、大学入試科目の一つとしての英語は、どのように影響されるのだろうか。

従来の「大学受験型」の「下線部質問 ・ (  ) 穴埋め」式問題の中では、その典型的な問題は

 

「下線部の意味を書きなさい」

「空欄 ( A ) に適切な英語の言葉を選んで書きなさい」

「下線部Bは筆者のどんな気持ちを表現しているか、20 words以内で書きなさい」

のような問題だった。これが、消えてしまう。つまり、文章の中のことばやフレーズや文の意味を問う問題はなくなるということ。それに代わって採用される問題は、先ず長文の問題文を読むことが求められる。決してい短い文はない。その長文の中から、下線部や ( )付きの空白部は省かれる。代わって次のような設問が要求される。

 

「あなたは筆者の考えに同調するか、それとも反対か。あなたの立場とその理由を明確にして、意見を書きなさい」

「筆者の考えに対するあなたの意見を、導入部、本文、結論の3っつのparagraphsに分けて

述べなさい」など, 自分の意見を述べる問題 

Speaking 話す力を陳述する場合は、

「Some students said,『Parents are special teachers.』 「Do you agree or disagree with? 」

の様に、設問に口頭で応えることになる。 

このように、大学の本試験 (二次試験) は、Academic Reading とAcademic Writing (Essay Writing) & Academic Speakingとが要求されることとなる。

正確に、速く、課題の長文を理解することがまず要求される。次に、正確に、しっかりと自分の考えを陳述することが要求される。

 

フレンドシップは、前の「大学受験型」の「下線部質問 ・ (  ) 穴埋め」式問題に加えて、「共通語 Common Language」としての英語を想定して万国共通型の意見陳述型の問題の練習をしてきたので、フレンドシップの生徒達の中に、この共通試験への改革に慌てている人はいない。皆、「そうか、やっぱり来たか」「これで自分英語力が十分発揮できる」と前向きに考えている。

どうも、慌てているのは、文科省のあの無い物ねだりの指示、「高校での英語の授業は英語で行うこと」の翻弄されている高校の英語の先生達のようだ。

2本のペン
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