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​大学入試の二次試験での英語はどう変わるか

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 2020年度入試から大学入試制度が、「センター試験」から「大学共通テスト」へ移行した。 次に議論されたのがこの「大学共通テスト」から科目としての英語を排除すること。 この排除によって大学入試のしくみが大幅に改善されるはずった。 受験生は英語テスト代えてTOEFLやIELTSなどの業者の英語テストの結果を提出する、そして大学側はこのスコアから受験生の英語の基礎力を判定する、そして大学側は、従来の通り、本試験(二次試験)で最終的に受験生の英語力を判定し合否を決定する、となるはずだった。 しかし、この案は、土壇場になって反対派の意見に押され、廃案となり、従来の通り、「大学共通テスト」と「本試験(二次試験)」の2段階の方法で合否を判定するというやり方に戻ってしまった。

だからここでは、「大学共通テスト」、従来の「大学の本試験 (二次試験)」の英語について説明することにする。 

 「大学共通テスト」、従来の「」「大学の本試験 (二次試験)」の中では、下線部質問 ・ 穴( )埋め」式質問がその典型的な問題となっていた。 例えば 

「下線部の意味を書きなさい・選びなさい」 

「空欄 ( A ) に適切な英語の言葉を選んで書きなさい」 

「下線部(B)は筆者のどんな気持ちを表現しているか、30words以内で書きなさい」 

のような問題。 

 これが、上述の「業者テストのスコア」の廃案の後、消えてしまう。 つまり、文章の中のことばやフレーズや文の意味を問う問題はなくなるということ。 

それに代わって採用される問題は、先ず長文の問題文を読むことが求められる。 決して、短い文ではない。 その長文の中から、下線部や ( )付きの空白部などが消えてしまう。 それらに代わって次のような設問が要求される。 

「あなたは筆者の考えに同調するか、それとも反対か。 あなたの立場とその理由を明確にして、あなたの意見を、30words以内で書きなさい」 

「筆者の考えに対するあなたの意見を、導入部、本文、結論の3つのparagraphsに分けて述べなさい」など, 自分の意見を述べる問題に変わる。 

表現力が要求されるわけだが、表現力の決め手はparaphrasing「言い換え」をする力。 人はしゃべるとき、同じことをいろいろ様々な叙述方式や違う言葉で表現する、これは、普段から、自分や他の人の気持ちや意見を違う方式・違う言葉で表現する訓練をすることで身に付くーparaphrasing する力が身につく。 そうすれば、皆を説得するpersuasiveな意見を述べることができるようになる。 この結果は、あなたのpresentationにはっきりと表れる。あなたの英語力は、このparaphrasingの能力で決まる。 

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また、本試験で、Speaking 話す力を陳述する場合は、次のような問題が口頭で出される。 

「Some students dictated, "parents are special teachers." Do you agree or disagree with? 」 

この設問にあなたは口頭で応えることになる。 その時、要求されるあなたの英語力の評価は、先ず咄嗟(とっさ)に反応するreaction反応力、そして、上述の(Readingの)問題で説明した「言い換えparaphrasingをする力」 で発揮された表現力で決まる。 

このように、大学の本試験 (二次試験)は、従来の通り、Academic Reading とAcademic Writing (Essay Writing) そして Academic Speakingとが要求されることとなる。 注意したいのは、正確に、しっかりと自分の考えを陳述することが、以前にもまして要求されということ。 なかでも「言い換えparaphrasingをする力」を鍛えることが肝要だと言える。 

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フレンドシップは、前の「大学受験型」の「下線部質問 ・ (  ) 穴埋め」式問題に加えて、「共通語 Common Language」としての英語を想定して万国共通型の意見陳述型の問題の練習をしてきたので、フレンドシップの生徒達の中に、この共通試験への改革に慌てている人はいない。皆、「そうか、やっぱり来たか」「これで自分英語力が十分発揮できる」と前向きに考えている。

どうも、慌てているのは、文科省のあの無い物ねだりの指示、「高校での英語の授業は英語で行うこと」の翻弄されている高校の英語の先生達のようだ。

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